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特性5因子からあなたがどれくらい成功しやすいかを科学的に分析する【外向性編】

こんにちは、テイジーです。

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こちらの記事はテスト編で自分の性格のスコアを出してから読む事をオススメします。

 

 

chikkun.hatenablog.jp

 

今回は特性5因子である「外向性」「神経質傾向」「誠実性」「調和性」「経験への開放性」の内、「外向性」について説明していきたいと思います。

 

その前にパーソナリティの科学は心理学や統計的なものに基づいた理論なのでその人の性格と完全に一致させる事は出来ません。しかし多くの人の実験データに基づいているので結果が大きくは外れないし、社会的に見てその傾向があることは否めないと思います。

 

また性格テスト結果がどうであれ、悲観することはやめましょう。

あなたの性格や感性、考え方は自然淘汰を生き残った遺伝子を基に出来上がったものであり悪い事などあるはずが無いのです。

これから話しますが性格などはどの性格だから良いということではなく、環境にあった性格があるのです。

あなたの感性や価値観、性格は全て大事なものです。生物は多様性が無いと滅びてしまいます。

私はあなたの考え、感性、性格を尊重します

 

 

外向性」とは字面をみて何となく想像できる人もいると思います。

この外向性の特性についてのスコアが高い人は、野心家であり、やり手で色々な面で精力的な傾向にあります。

 

もちろん外向型の反対は内向型という事になります。外向性が低い人、つまり内向型の人は落ち着いていてよく考える人が多い傾向にあります。

 

外向的な人の傾向として前向きな情動を多く持つ事が知られています。なので外向性の高い人は低い人に比べて日常生活の中で「興奮」「喜び」「熱中」などの状態を示すことが多いのです。

 

外向性の高い人はチャレンジし、報酬を手に入れる事がとても楽しいと感じるのです。よって外向性のスコアがきわめて高い人は仕事に励み、高い車を運転し、美女を侍らせる事に強い快感を覚えるのです

 

では内向型の人はどうかを見ていきましょう。

外向性が低い人はもちろん良いものだと思ってはいますが財産や結婚、キャリアに外向性の高い人ほど快感を感じないのです。

これらのものが向こうから来るなら貰うが来なければ無理して取りに行くものでもないのです。

 

外向性は社交性の高さとも関係があります。ここまで読んでもらえれば分かると思いますが外向性が高い人ほど社交性が高いという事になります。

外向性の高い人は、何かのパーティに行ったり、友達と頻繁に連絡を取ったりするという事が多い傾向があります。

 

また外向性が低い人は家が好きで友達が近くにいれば会うが会わなくても気にならないことが多い傾向にあります。

 

これらの外向性の性質は多くの科学的根拠によって証明されています。

その中の一つを紹介したいと思います。

 

実験の参加者達は人生で起こったひどい出来事か素晴らしい出来事について書くように言われます。そして書く前と書いた後に自分がどう感じているかを報告するのです。

良い経験を書いた後にどれだけ気分が良くなるかは外向性のスコアが高い人ほど良くなる傾向にありました。

また追跡調査では参加者は映画の一場面を見せられました。

見せられたシーンは面白い場面、悲しい場面、恐ろしい場面、不快な場面のいずれかでした。

ここでも面白い場面を見た時にどれだけ気分が高揚するかを測ったところ、やはり外向性のスコアが高い人ほど気分が高揚するという結果になりました。

 

ただしネガティブな場面を見た時の気分の変化は外向性では測れませんでした。つまり外向性のスコアが低いからといってもネガティブな場面を見た時に気分が落ち込むかどうかはわからないのです。ここで関係してくるのは別の記事で紹介する神経質傾向なので置いときます。

 

さて実は外向性のスコアが高い人は「ドーパミン」と呼ばれる脳の報酬に関わる化学物質の脳領域で高い反応性を持っているのです。それが外向性のスコアが高い人が報酬があるときに興奮する仕組みなのです。ドーパミンは恋愛にも関係してくるホルモンなのですが今回は割愛。(知りたい人はこちらの記事どうぞ)

 

chikkun.hatenablog.jp

 

 一方、外向性のスコアが低い人は、この脳領域の反応性が比較的低くスコアの高い人ほど報酬を必死に追い求めたりしないのです。

 

自分の外向性を悔やんでいる人もいるかも知れません。もっとこうだったらと考える人もいるかも知れませんが意味が無いのでやめましょう。外向性の半分は遺伝で決まりますし私達の遺伝子は進化の過程によって作り上げられたものです。

 

どんな性格も私達の先祖が生き抜くために選択してきたものなのです。

それを証明するためにいくつかの例を紹介します。

 

外向性の極めて高い人の一つの例を挙げたいと思います。

外向性が極めて高い人間の場合、大きく成功する可能性が高いです。大きな挑戦にも前向きな姿勢で取り組み、時には成功し社会的地位や富を手にするでしょう。

外向性の高い人は低い人に比べて性経験が多くなる傾向にあり、結婚の回数も増えます

そして外向性の高い人はすでに手にしているものを求めはしないのです。よってより大きな目標を追い求めることに熱中して財産の運用に慎重さを欠き失うこともあります。

実際、「マネーの虎」に出ていた社長さん方も破産した人が何人かいましたよね。

 

また結婚が多い傾向があるという事は彼(彼女)ら子ども達は義理の親と住む確率が上がるのです。また離婚の確率も上がり子ども達の将来に有害な影響を及ぼす可能性があるのです。

 

では外向性のスコアがきわめて低いとどうなるか、外向性のスコアがきわめて低い人は「無快感症」という状態になる可能性があります。これはアンヘドニアとも呼ばれ一般的に快感と感じるものに対して何も感じなくなってしまう状態のことです。

 

この様にどちらがいいという事はなく私達の進化の過程ではどちらの人も必要な事があったのです。

このテストは自分を責めることに使うのではなく、自分をしっかりと理解しまた自分と価値観の合うまた自分の得意ではない事を補えるパートナーを見つけるために使ってくれると嬉しいです。

 

ではでは